寒冷地すべり止め舗装工 | このページから先はPDFファイルによる情報の提示があります。 Adobe Readerを、すでにWebブラウザのプラグインとして インストールされている場合はそのままご覧になれます。 インストールがまだの場合はAdobe社からご利用になれます。 |
樹脂系すべり止め舗装工とは、一般的に既設または新設のアスファルト舗装、コンクリート舗装面上に、バインダーとして可撓(かとう)性エポキシ樹脂を薄く均一に塗布し、その上に耐摩耗性の硬質骨材を散布して路面に固着させる工法です。可撓とは撓(たわ)みに対して強いことを意味します。工法としては表面処理工法に位置づけられ、略式慣用語としてニート工法と呼ばれています。 すべり止め舗装は、交通事故対策として昭和36年頃から旧建設省土木研究所を中心として各種のすべり抵抗性試験が試行され、日本道路公団や、首都高速道路公団などでも試験施工が行われました。それらのテストの結果交通安全対策として本格的に採用されるようになったのが、昭和47年ころになります。すべり抵抗値に関しては、1989年、東京都土木技術研究所によって開粒アスコン、半たわみ性舗装などに比べ極めて優れていることが発表されました。 ところが最近まで北海道のような積雪寒冷地では、除雪等による剥離、切削などによりすべり止めとしての性能を維持できないという問題が残っていました。しかしこの問題も近年の技術開発により、冬季間の性能低下を押さえ、摩擦抵抗が落ちにくくすることに成功し、寒冷地すべり止め舗装工が実現されました。 この寒冷地すべり止め舗装工について、北海道開発局開発土木研究所が平成12年8月に開発土木研究所月報に載せた研究結果「樹脂系滑り止め舗装の耐久性について」(神東塗料株式会社が試験施工として協力)がありますので、以下抜粋の上掲載いたします。
耐久試験結果
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下記の2項目を抜粋して掲載致します。 試験に使用した骨材は以下のとおりです。(尚、比較として溶融すべり止め工法も合わせて試験しました)
骨材を図1のように幅2.9m 長さ3m で施行し、高速整正タイプの除雪グレーダーで100回の走行テストを行ないました。 図1 滑り止め舗装 測定点 1.滑り止め舗装厚の残存率
図2-1〜5の内、1〜4までがニート工法によるものです。 2.滑り抵抗試験
図3に示すとおり、ニート工法による滑り止め舗装は50回〜100回のテストの結果でも80BPNをキープしています。 |
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