視覚障害者誘導用標示(又は視覚障害者誘導用ブロック)とは、一般的には点字ブロック(財団法人安全交通試験研究センターの商標)と呼ばれているもので、日本人の「三宅精一」さんが1965年に発明したものです。三宅さんはある日、一人の盲人が道を横切ろうをした際に、車にクラクションを鳴らされてその場にうずくまってしまう光景に出くわしたそうです。それを見て「目の不自由な人が安全に歩ける手段はないものか」と考え出したものが「点字ブロック」です。
最初の設置は1967年の岡山県立岡山盲学校付近の横断歩道口に設置された230枚のブロックだそうです。【岩橋英行著『白浪に向いて/三宅清一を語る』(財団法人・安全交通試験研究センター発行)】
その後「点字ブロック」は世界に広まり、英語圏では「Textured
Paving Block」と呼ばれています。
最近のものは、ブロックだけではなく、タイル状のもの、シート状のもの、ペイント状のもの等、様々なタイプがありますが、規格は「JIS T9251」(視覚障害者用ブロック等の突起の形状・寸法及びその配列)によって規定されています。
設置場所も最近では歩道上だけではなく、屋内にも設置され、視覚障害者に優しいまちづくりの一役を担っています。