1.樹脂液の取り扱い
(a) |
火気厳禁 |
樹脂液は全て消防法に定める第4類第1石油類(引火点21℃未満)に属する可燃性液体です。たばこ等の火気には十分注意を払うとともに、熱や直射日光を避けて保管してください。
尚、消火器は常に用意しておいてください。 |
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(b) |
良く振る |
開封に先立ち、樹脂缶を逆さにして「良く振って」から使用してください。良く振る操作は、静置中に分離した成分を均一に分散させるあためです。 |
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(c) |
他薬品の混合不可 |
粘度調整等の目的でシンナー等、他の成分を添加すると硬化不良の原因になるとともに、材料の品質劣化を引き起こすことにもなります。ドーロガードのセット品以外の成分は絶対に加えないでください。 |
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(d) |
硬化剤が先 |
調合は、先に樹脂液に硬化剤を加え溶解させた後、骨材などの副資材を加えるようにしてください。 |
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(e) |
充分な換気 |
樹脂液の揮発分には特別な毒性は認められませんが、室内の施工においては充分換気を行ってください。また誤って、樹脂液が目に入った場合は、激しい痛みをともなうことがありますので、大量の水で十分洗眼し、医師の診断をうけてください。 |
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(f) |
その他 |
容器中などで、樹脂液だけを硬化させますと、反応熱で高温になり刺激臭の煙が出る場合があります。その様なときには、硬化反応が終わるまで、屋外に放置してください。 |
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2.硬化剤の取り扱い
(a) |
火気厳禁 |
硬化剤は粉末状の第5類危険物(自己反応性物質)で、引火性はありませんが、直接火に触れると激しく燃焼します。樹脂同様、火気に充分注意して取り扱ってください。 |
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(b) |
配合量の計算 |
硬化剤の添加量は、樹脂液の種類、下地の温度によって異なります。配合表に従って計量し、混合してください。 |
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(c) |
変質品の使用不可 |
硬化剤は、40℃以上の高温下に長時間放置すると、徐々に分解し、ブロッキングしたり、褐色に変色します。固くブロッキング変色したものは、使用しないでください。 |
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3.硬化促進剤の取り扱い
(a) |
混ぜるな危険! |
促進剤と硬化剤が直接触れると発火しますので、計量は別々の容器で行ってください。また、保管場所も必ず別々にしてください。 |
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(b) |
促進剤が先 |
促進剤は、先に樹脂液に調合しておくと取り扱いが安全です。促進剤だけを添加しても硬化反応は起こりません。ただし、促進剤を調合した樹脂液は、貯蔵安定性が悪くなりますので、長期保存(1ヶ月以上)はしないでください。 |
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(c) |
アルカリ性 |
促進剤はアルカリ性ですので、目に入らないように注意してください。 |
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4.骨材の取り扱い
(a) |
濡らさない |
硬化反応が終了するまでは、水分の存在を嫌いますので、骨材は絶対に濡らさないように取り扱ってください。 |
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(b) |
他の骨材は使わない |
ドーロガード骨材は、それぞれの樹脂の特徴に合わせて調合してありますので、他の骨材は使用しないようにしてください。 |
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5.着色剤の取り扱い
(a) |
指定トナーの使用 |
パーミトップ等の着色の為にトナーを添加する場合には、必ず指定のトナーをご使用してください。 |
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(b) |
配合量に注意 |
トナーは樹脂液の10%以上を入れないでください。硬化膜の性能が低下する恐れがあります。 |
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(c) |
良く攪拌 |
ご使用前に良く攪拌してください。 |
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6.洗浄液の取り扱い
(a) |
硬化阻害 |
使用工具の洗浄には、ラッカーシンナー(トルエン60%以上含有)、アセトン、塩化メチレンあるいは、専用洗浄液(MMAモノマー)を使用してください。いずれも樹脂液に混ぜると硬化不良の原因となりますので、樹脂液を希釈したりしないでください。また、専用洗浄液以外は特に硬化阻害への影響が強いので、工具は洗浄後、洗浄剤を良く拭き取ってから再使用してください。 |
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7.保管上の注意事項
(a) |
冷暗所に保管 |
材料は全て屋内の冷暗所に保管するようにしてください。 |
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(b) |
火気厳禁の表示 |
保管場所には「火気厳禁」の表示を行ってください。 |
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(c) |
子供への気配り |
子供の手の届かない場所に保管してください。 |
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(d) |
産業廃棄物の取り扱い |
中身を廃棄する場合には、産業廃棄物等の専門業者に依頼して焼却してください。 |
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